2008年11月18日

11/18up: 原子力がグリーン電力!?

転載いたします。
ほんと、わたしたちをナメてるといますか、ふざけているといいますか・・・。言葉が悪くてすいません。驚いてしまいました。



大河内秀人@寿光院/見樹院/足温ネット/江戸川子どもおんぶず/CCP/原子力行政を問い直す宗教者の会/シーライツ/JVC/ジュレー・ラダック/etc.です。
(転送歓迎、BCC、クロスポストご容赦下さい)

先週、最も腹のたったニュースです。自然エネルギーの価値を貶め、国民を騙す卑劣な政策に抗議したいと思います。

■電力取り引きに新制度導入[NHK、11月12日 6時31分]
経済産業省は、地球温暖化対策として二酸化炭素を発生しない太陽光や風力で発電した電力を火力発電などの電力より高い価格で取り引きできる新しい制度を導入することになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015319001000.html

ここまでは、至極当然、納得のいく話で、喜ばしく聞いていました。しかしこのリード部分に続いて内容が明らかになると、なんとこの"グリーン電力"には、原子力も含まれているというのです。
環境負荷の少ない"グリーン電力"を通常より高く買い取るべきだということは、私たちも以前から再三主張し、寿光院に設置した太陽光発電の電力を「えどがわっと」という証書にして販売していました。そのプレミアムの根拠は、他の発電方法による環境破壊が未来に押し付けてしまうコストを先取りするからです。しかし報道によると、その「グリーン電力」には、二酸化炭素を発生しないと言う理由で、原子力も含まれています。
原子力の、億年単位で保管しなくてはならない放射性廃棄物、被曝労働者や近隣(かなり広範囲ですが)住民にもたらされる甚大な健康被害など、諸々の未来コストは計り知れない大きさです。太陽光や風力と違い、グリーン電力としての経済合理性は全くありません。二酸化炭素の削減についても、原子炉からはほとんど排出しないかもしれませんが、設置に莫大な費用がかかるということは、それだけ余計な経済活動を行っているということですし、しかもその施設を建設する地域に、無駄としか言いようのないハコモノを建てまくっています。
CO2を排出しないからと言って、それ自体が命と共存し得ない放射能を海へ、大気へ放出します。健康に悪いものが環境に良いわけはないでしょう。

自然エネルギーを潰して原子力を進めるという、日本が事実上取ってきた政策を考えても、結局、この「グリーン電力」制度は、そのコストを消費者に余計に負担させることによって、原子力を推し進めるためのものと見なさざるを得ません。

オール電化や深夜電力利用の推進など、原子力を前提にした政策で電力消費を拡大し、結果的に石炭火力に頼らざるを得なくなったエネルギー政策を検証し、根本的な見直しをすべきです。以下のニュースにもあるように、二酸化炭素の排出が過去最高になり、政府はまた国民に対策の強化を呼びかけています。私たち市民は、このようなまやかしに騙されることなく、経済・産業・社会全体のメカニズムを見渡し、問題の本質を見極めた議論の上に、あるべき未来を築いていかなくてはなりません。

▽参考(NHKニュースです)
■国内のCO2等排出 過去最悪[NHK、11月11日 4時55分]
昨年度、国内で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスは、前の年度より2%余り増加して過去最も多くなっていたことがわかりました。京都議定書の削減目標をおよそ15%上回っており、このままでは目標の達成は厳しい状況になっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015293371000.html

■"温室効果ガス 対策強化を"[NHK、11月11日 13時11分]
昨年度、国内で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスが前の年度より2%余り増加して過去最も多くなったことについて、斉藤環境大臣は「京都議定書の削減目標は何としても達成しなければならず、いっそうの対策の強化を国民にお願いしたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015300991000.html
posted by てんねん at 10:25 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「オール電化や深夜電力利用の推進など、原子力を前提にした政策で電力消費を拡大し、結果的に石炭火力に頼らざるを得なくなったエネルギー政策を検証し、根本的な見直しをすべきです。」

とありますが、どうして石炭火力に頼らざるを得なくなったんですか?
Posted by TK at 2008年11月18日 18:38
原発が停止したときの対策です。原発を建てるときには、止まった時の火力発電所を建てなければいけない という現実があります。
Posted by うち at 2008年11月19日 20:41
原発が停止したときに石炭火力に頼らなければいけないのはなぜですか?石炭以外の火力発電には頼ることはできないのでしょうか?

あと、原発を建てるときに、原発が停止したときのために火力発電所を建てるというのは、法律で決まっているのですか?それとも電力会社が万一のことを考えてのことなのでしょうか?

仕事で建築資材を扱っていて、その中にいわゆるオール電化商品もあります。いままで勉強させて頂いたので、今はオール電化住宅がすばらしいと思えません。しかしお客様には誤解や思い込みなしで正しいことを伝えなければならないので、何度も質問しています。回答急ぎませんのでよろしくお願いします。
Posted by TK at 2008年11月20日 17:42
石油よりも石炭のほうが発電単価が安いんです。

法律ではなく、万が一に備えて、です。予備電源です。事故・故障のとき、原発は一斉に止まります。
同一の危険性があるからです。そのために否が応でも予備が必要になります。
また、電気は貯められないので、ピークに合わせた電源が必要になるのですが、ピークは年間の0.1%しか出ないので、そこまで全部は予備を作ってはいません。
かつては調整用に揚水発電所を造っていましたが、今はガスや石油の発電所の能力が高くなったので、そちらで足りるようになりました。
それと簿外に減価償却の終わった火力発電所も持っています。
それが柏崎の止まった今はピーク時にだけ動かされています。
Posted by うち at 2008年11月20日 18:43
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